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amamiyatokororin
これがあなたたちが望んだ光景か━━。極寒の中、炊き出しの行列を見るたびに、政治に対する猛烈な怒りが湧き上がった。このような光景を作った政治家たちは、彼ら彼女らの苦境を見ることなどなく、年末年始、暖かい部屋で優雅に過ごしているのだろう。
年の瀬を前にして、「年末年始の支援」の準備に追われている。役所の閉まるこの期間、住まいもお金もないまま路頭に迷う人が多く出ることが見込まれ、食品などを配布する相談会が2021年も多く開催される。
このニュースを知った時、コロナ禍の2年近くで相談を受けてきた人たちの顔が浮かんだ。強烈な忌避感の背景にあるのは、自民党議員が積極的に行ってきた生活保護バッシングだろう。
第5波の中、多くの人が自宅に放置され、命を奪われたコロナ禍2年目。炊き出しや相談会の現場にも発熱した人が訪れ、支援者たちが対応に追われた夏。そんな2021年がそろそろ終わる━━。
ALSや難病の人たちとの出会いから、私は「寝たきりの先にある世界」の豊かさに目を見開かれ、大きな勇気をもらってきた。そんなふうに「人間の無限の可能性」について気づかせてくれた人の一人に、天畠大輔さんがいる。
“今晩”なんとかできる『せかいビバーク』を立ち上げた、つくろい東京ファンドの佐々木大志郎さん。この支援を思いついたきっかけについて話を聞いた。
蓋を開けてみれば、維新が4倍近く議席を増やし、自民党は議席を減らしたものの「絶対安定多数」を確保。一方、立憲民主党も共産党も議席を減らす結果となった。無残、としか言いようがない気持ちである。
「一部が犠牲にされる社会」を作ることに加担したくせに、若者をバッシングする年長世代の人々。無知でクソな大人を黙らせたい━━。そんな怒りが、私が政治に目を見開く大きなきっかけだった。
この一年半、住まいも仕事も所持金も失った人たちの声に、相談会などで耳を傾けてきた。彼ら彼女らの言葉を要約すると、「餓死か自殺かホームレスか刑務所か」という「最悪の四択」になる。そんな社会は、はっきり言って終わっている。
選択的夫婦別姓にさえ慎重な岸田新総裁。「人の話を聞くのが特技」というが、本当に「聞くだけ」ですぐに忘れるんだろうな、という諦めがすでにある。この国のジェンダーギャップ指数はどうなるかも、しっかり見ていきたい。