義理の子どもを20年以上自宅で監禁か。アメリカで親が逮捕される

32歳の子どもは自由になるために自宅に引火。警察が自宅の写真を公開した。
サリバン容疑者と監禁されていたとされる人物が暮らしていた家
サリバン容疑者と監禁されていたとされる人物が暮らしていた家
Waterbury Police Department via AP

アメリカ・コネチカット州で、子どもを20年以上監禁した容疑で義理の親が逮捕された

逮捕された57歳のキンバリー・サリバン容疑者は、義理の子どもを11歳から32歳になるまで、鍵のかかった小さな部屋に閉じ込めていたとされる。

現在32歳の子どもは、自由になるために2月17日に自宅に火をつけた後に、消防士に救出された。

ウォーターバリー警察が公開した家の内部の写真には、焼けて損傷した壁や、鍵をつけたドア、物が散乱する様子などが写っている。

サリバン容疑者は、誘拐や暴行、虐待などの疑いで3月に逮捕された。同容疑者は無罪を主張しており、電子監視装置を付けられた状態で保釈されている。

一方、義理の子どもは「11歳ごろからほとんど毎日、エアコンも暖房もない部屋に閉じ込められた」と警察に語っている。

また、家事をする時にだけ短時間出ることを許されたとも証言。父親は長時間部屋から出してくれたものの、時間とともに生活環境は悪化し、父親も2024年に亡くなったという。

長時間の監禁や食事の減少を恐れていた義理の子どもは、父親からもらった手の消毒液とライター、紙などを使って2025年2月17日に自宅に火をつけた。

火災から救出された時には体重が約31~36キロしかなかった。また、虫歯があり、外見も非常に乱れた状態だったという。

ウォーターバリー警察のフレッド・スパニョーロ署長は3月に開いた記者会見で「33年間警察で働いた中で目にした、最もひどい人間に対する扱いです」と述べた。

保護された義理の子どものために、これまで20万ドル以上の寄付が集められている。ウォーターバリー市長も「あらゆる方法で支援するつもりだ」としている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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