刺激に敏感な人へ。九州国立博物館が「あんしんルーム」設置を報告➡︎「全国に導入して」「めっちゃありがたい」と反響

光や音、人混みなどに敏感な人も、博物館を安心して楽しめる空間へ――九州国立博物館が「安心ルーム」を新設。

人混みや強い光、騒音などに疲れてしまった経験はありませんか?

そうした刺激に敏感な人も安心して訪れることができるよう、九州国立博物館(福岡県太宰府市)は4月2日より、「あんしんルーム」を館内に設置しました。

あんしんルーム」は、空港などで導入が進む「カームダウンルーム」や「クールダウンスペース」を参考にした設備で、刺激に敏感な人が一時的に気持ちを落ち着かせられることを目的にした部屋だといいます。

それぞれ異なる用途の3部屋+待合室

九州国立博物館によると、同館のあんしんルームには、それぞれ特徴の異なる3つの部屋と待合室が用意されています。

・「雪」:靴のまま利用でき、車いすでも入室可能

・「月」:靴を脱いで利用する静かな空間

・「花」:くつろげる椅子があり、靴のまま入れる部屋

・待合室:同伴者向けの椅子を設置

室内には、イヤーマフや気持ちを落ち着かせるためのグッズも、自由に使うことができます。

利用方法はシンプルで、ドアが開いていれば誰でも入室可能。退出時はドアを開けたままにしておくことがルールとなっています。なお、安全のため職員が声をかける場合もあるほか、室内での飲食は禁止とされています。

公式ホームページによれば、「不安になったとき」「刺激に疲れたとき」「パニックになりそうなとき」などに使ってほしいとのこと。

同館では、誰もが安心して来館できるよう、「あんしんマップ」や「あんしんガイド」といった案内ツールと連携しながら、ユニバーサルな環境づくりを進めています。 

同館の「あんしんルーム」設置の報告に対し、SNS上では「素晴らしい取り組み」「全国の施設に導入してほしい」「めっちゃありがたい」といった歓迎の声が相次いでいます。

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